第24章 変わらないもの
数十年前
ケイトは、伝説の島ではないかということで狙われた。
そして…殺してでも、手に入れようとしたんだ。
「なぜだ…俺は、お前を殺そうとしたんだぞ!!」
ケイト「でも、私は傷付いてない。なら、それでいいじゃん^^」
「ふざけるなよ!何で憎まないでいられるんだよ!!?
お前にとっちゃ、お前はその程度なのかよ!!!」
ケイト「…そうだな…言えることがあるとすれば…
今を生きろ…それぐらいしか言えないな^^;」
「…お前は、何も苦労してきたことが無いから言えるんだ!!!」
ケイト「んー。じゃあ見るか?」
そう言いながら服をまくり、腹を見せた。
そこには、
左脇腹と右胸の下と右下脇腹に、痛々しい傷跡が残っていた。
「!!!!それは…」
ケイト「奴隷船にのせられた時、やられた!^^
麻酔なしで腸引きずり出された時は凄かったぞ!^^
四六時中、どかばきされ続けてきたからな!^^
はっはっはっはっはっはっはっは!^^」
笑顔で言うことじゃない;
「なんでだ…どうして…(苦し気」
ケイト「お前、された奴らのこと…考えたことあるか?
「?」
とても痛くて、辛くて…どうしようもない。
その上、それを誰にも話せなかったら…それこそ地獄だ。
私は、そんな状況で育った。
誰かが辛い思いをするくらいなら、
自分一人で苦しみ続けた方がマシだと思ったから…
でも…おかげで、大事なものを学び取ることが出来た…
『時は移ろい、変わっていく。
体の傷は、時が経てば治っていく。
…ただ、変わらないのは…心の方だ。
それにとらわれ、憎み続けるか。
それにとらわれず、今を大切に生き続けるか。
要するに、心の持ちようで変わるってことぐらいだ。
それがあるから、生きてこれた。
それがなければ、得られないものがあった。
…だから、生かし続けていくしかない。
それまでの出来事を
意味のないことにさせないためにも…
その人たちが…
その意思が、ここにあったことを
なかったことに、させないためにも…
だから…今を大事に生きろよ』
今という時は、二度とやって来ない。
憎んでちゃ
とらわれてちゃ苦しくて辛いだけだろ?(苦笑)
だから…今を生きろ(微笑)
そして…幸せになってくれ^^
他でもない本人が、いいって言ってんだからさ^^(手を差し伸ばす」