第24章 変わらないもの
ケイト「今でも、忘れてないよ…
小さい時に…言われていた言葉…
『迷った時は…苦しい時は…空を見上げてご覧。
そこには、皆の意思が息づいている。
今も変わらず、『全てを包み入れる、優しい意思』が…
だから、共に生きていこう。
皆の、魂と共に…
自然と共に、
歴代の人たちが、ずっと…生き続けてきたように…』
それは、ずっと…時を重ねるごとに、強くなっていく。
『想い』という名の、
遠き時から積み上げられ続けてきた
たった一つだけの…想い出。
だから、護り抜き続けていくよ…
たとえ、どうなろうとも…この命が、果てることになろうとも…
次に、次世代に繋げること
紡ぎ続けていくこと…
それこそが、遠き世代の『皆の望み』だと…
そう、信じて。
託し続けていこう…
皆が、そうし続けていったように…
だからこそ、今も…この言葉が遺っている…
ヴィージュア(我、自然と共にあり)(左拳を胸に)…
父上と母上、祖父上と祖母上…
歴史を今へと紡ぎ続けてくれた、
遠き時を生きた、国民たちよ…
どうか安らかに…幸せに、時を過ごして下さい(お辞儀)
今という時を作り上げてくれて、
本当に、ありがとう…愛しているよ(微笑」
そう、
長い長い時を
共に、そう過ごし続けてきたこと。
その感謝と想いを
一人示す、ケイトでした…