第23章 聖誕祭
そうして
時は、2014年12月24日PM2:00
日本「あの時、
ケイトさんに負わせてしまった『肺に達した傷』を見る度…
あの時、何も出来なかった私を責め立てたくなりました…
ですが…
どれほど責めても、足りない…
そう感じるほどに、私はケイトさんのことを…」
ケイト「私だって同じだよ。
日本を傷付けたアメリカに、怒ってた。
50年もの間…
何度戦っても、何度戦っても…
それでも、足りないぐらいだった。
それぐらい…私は、日本のことが」
日本「そこから先は、私に言わせて下さい」
昔を思い出しながら、呟くケイトに対し
日本さんは真剣な面持ちで、ケイトさんに言い放ちました。
その眼は、どこまでも真剣で…
ケイトさんは、頷くことしかできませんでした。
日本「…悔いても悔いても…足りない。
それでも、あなたは言ってくれましたね…
私は、何も悪くないのだと…
私が即座に
うまく対処しきれなかったのも、要因に入っていると…
それごと全部ひっくるめて、私のことが大好きだと。
どんなことがあっても…私のことを、愛していると…」
ケイト「頷く)…」
黙って聞きながら頷くケイトさんに
日本もまた
昔を思い出しながら、呟き返しました。