第1章 穴無き穴と仲間達
流石に、本人の許可なしに異性は入れたくないかもしれない。いやその前に私が異性として入ってるか疑問なとこではあるが・・・男の子の部屋は複雑なのだ。(推測)
真琴君の部屋でよからぬものなどみたくなー・・・・・・・・いや受け入れてしまうかもしれない・・・!!!
私がそう言うと、2人は足を止めて慌てた顔の兄を見る。
「お兄ちゃんいい?」
「いい?」
「・・・仕方ないなぁ。でも俺も行くからね。」
「え?お兄ちゃんもゲームするでしょ?」
「・・・うん。」
その蓮君の提案で、ご飯ができるまでの間真琴君の部屋へ行くことになった。
***
ふはははは!!!(自称)ゲーマーのこの私!
負けるはずなどー・・・。
「や、やった!勝った!!」
まぁ30分程の攻防戦の末負けたわけです。
「うあー負けたぁぁぁあああ。」
くっそ・・・私が持っていたゲームとだいぶにてたから勝てるーwwwwとか余裕ぶっこいていたのが運の尽き。ゲーム慣れしていないであろう少年に仙人の底力見せて進ぜようとかもんのすごい上から目線態度の私であった30分前・・・。(恥)
彼はおっとり紳士ボーイでもやっぱり男の子のようで、
こやつやりおる・・・!!!
「・・・ってあれ、双子ちゃんは?」
「寝ちゃったみたい。もうすぐご飯なのに・・・。」
私と真琴君のゲーム対戦が思わぬ白熱で、双子2人は途中まで観戦アンド実況中継で忙しそうにしていたのに、気付くと電池が切れたようにパタリと寝入ってしまっていた。
「本当可愛いなぁ。」
天使の寝顔を2人で拝む。いや合掌とかはしてないですよ。
「2人とも君にすぐ懐いちゃったね。ちょっと寂しくなっちゃった。」
えへへと悲しそうに彼が笑う。おい確信犯か私の心に風穴開ける気ですか。