第1章 穴無き穴と仲間達
・・・と、思ったところで私はほぼ丸1日間自分が水着の上にジャージというとんでもない格好であることに気が付いた。
(気持ち悪い・・・。)
意識してしまうと止まらないもので、下着はないかと悩む。しかしここは今朝聞くと今は七瀬君が1人暮らし。到底そんな女性用下着があるだなんて思えなかった。
ここで発言してもどうもならないと、先生がくるのを待つのだった。
***
「ええええええ!!!!???」
何度目でしょうかこの叫びも。(憤怒)
あれから、十数分ほど。私達は他愛もない話で彼女の到着を待っていた。
ー・・・・の、だが。
「そ、そんなこと、本当にあるんですか!!??」
現れたのは、焦げた赤茶色のポニテ美少女。
可愛い子が現れたものだとポーッとその子を眺めるのも一瞬。私達は天ちゃん先生ではなく彼女がきた理由を知らなければいけない。
で、聞いたところによると先生は諸事情で来れなくなってしまったらしく、代わりに彼女を寄越したようだ。それはいいんだけど先生は何がしたかったかわかんないじゃないか・・・!!!!
彼女はかくかくしかじか真琴様に聞くと、先程の叫びをあげたのだ。
「あ、自己紹介が遅れました。岩鳶高校の水泳部マネージャーで、松岡江といいます!」
そう言って彼女は微笑んだ。
か、
可愛いいいいいいいいいい!!!!!!!!
一応ですがレズジャナイデス。レズジャ、ナイデス。(復唱)
「私、陽野妙美って言います!!!!」江ちゃん(既に呼び捨て)の手を取りつよくにぎる。
「きゅ、急に目付き変わった・・・。」
「えっと・・・一応一年上の先輩、ですよね・・・?」
周囲の男性陣に確認を取るように横を見る。
正直な話、私はとっっっっっっっっっても、心細かったのだ。
周囲は男子ばかり。ここいらで迷い始めて出会った女子がなんと天ちゃん先生(大人)!!!!え!?同い年近辺の女子どこねぇどこ!?なんて焦りが出始めていた。さすがにね顔がどんなに周りの男子が良かろうとやっぱり同性って安心する!!!!
1人感動のあまり目をうるるとさせた。
江ちゃんが苦笑い?今の私にそんなもん見えん!!←