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青春のノスタルジー

第5章 同居スタート


強引に決められて、アイドルの渋谷すばると
この、私の2LDKの狭いマンションで
同居する事になった。

それを決めた彼は、何故かリラックスして
人の部屋のテレビの前に寝そべって
テレビ鑑賞を楽しんでいた。

焦ってるは私だけ?
こんなに緊張してるのも?
何か、無性にイライラして来た。

その時に彼は私に声をかけた。

渋谷「なぁ?」

「あっ、はい」

腹立つけど、やっぱり男前だ!
呼ばれるだけで、嬉しくなる。

渋谷「俺、めっさ腹減ってるねん、なんか食わして?」

「....えっ?」

渋谷「やから、腹が減ってるねん!」

いやいや、頼み方が間違ってるから....
私は、しばらく彼と見つめ合ったけど、
彼の目力に勝てるはずもなく、
黙ってキッチンに立った。

アイドルって、こんなに我が儘なんだろうか?
それとも、彼が特別なんだろうか?

イライラしながら冷蔵庫から材料を探してい る時...

ぅん?あれ?

どこからか変な音が聞こえる?

私が耳をすますと、鼻をすする音が聞こえる?

えっ、もしかして泣いてる?

まさか.....


彼の背中が少しだけ震えてた...

そう言えば、全てから逃げて来たって言ってたなぁ..
何かあったんだろなぁ...

アイドルって私が想像出来ない苦労もあるんだろなぁ...


よし、彼が元気になるまで、好きにしてもらおう!
私に出来る事をしてあげよう!

そう決めた時に、彼が!

渋谷「おい、ティッシュくれる?」

「あっ、ここに、」

私が慌てて持ってくと

渋谷「俺、花粉症なん!この部屋、
花粉すごくないか?」

おい!!!!

さっきの鼻をすするのは?

ははっ、花粉症ですか?

本当に、この人が謎だよ.....

彼の逃亡中の同居に不安を覚えた私でした。
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