第23章 ノスタルジー
私は、休みの日、渋谷さんと初めて会った時の公園にいた
会った時のベンチに座って、彼が鳩に餌をやってた場所を見つめていた。
あの場所で彼は、ひたすら餌をやってたのだ...
渋谷さん...
ゾウのパンツ忘れて帰ってますよ...
あれは、私には使えませんよ
たこ焼き器、私 一人でたこ焼きパーティーは出来ないんですよ...
貴方の歌声が聞こえたお風呂場...
今はすごく静かなんです
二人で寝たこの部屋...
今は、広く感じます...
貴方の好きだった、テレビの前の場所...
ガランとしてます
貴方がつまんだ、私の鼻の腫れも治りました....
あと、お金を返してもらってませんけど....
どうでもいい事を思い続けていた。
ここで、待ってても会えるわけはない、
でも、心の何処かで待っている自分..,
長い時間、私は座っていた。
でも、空もまた あの別れた時間の夕方になっていた。
私は仕方なく立ち上がって帰る事にした。
貴方と歩いた道を....
家までの途中の道で、あの神社の前に来た時に
不思議な事に気が付いた。
境内から鳩の鳴き声が聞こえるのだ
私は、早足で神社に入っていた。
神社の境内の真ん中で一人の男が、ひたすら鳩に餌をあげてた
!!!!!
鳩は嬉しそうに餌を食べていた。
私は、溢れる涙を抑える事は出来なかった...
震える足で、側に歩いていった。
すると餌をまいてる人は、私に気が付いて振り向いた。
「.....すばるさん」
渋谷さんは、照れくさそうに笑った。
渋谷「....また、逃げたしてきてもうた」
END