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湘北高校でつかまえて【SLAM DUNK】

第6章 あなたは天使ですか?


三井が目を覚ますとそこは保健室のベッドの上だった。
そしてベッドのすぐ横には、例の少女が。

『………ん…いて』

額がズキズキと痛んだ。
手で触ってみると小さなコブができていた。

『あの…これ使って下さい…!!』

少女が申し訳なさそうに、濡らしたハンカチを両手で手渡す。

『(なんだ…?俺、どうなったんだ…?
確かこの子を見つけて追いかける所までは覚えてるんだが…)』

『あの…本当にすいませんでした…』

『え…?』

三井は訳が分からず、頭上にハテナマークを浮かべる。

『私のせいで怪我しちゃって…』

途端に記憶が少しずつ蘇ってきた。
この少女を追いかけていたら、木にぶつかったのだ。

『(…かっこわりぃな…俺)』

『本当に…本当に…ごめんなさい』

少女が何度も何度も頭を下げる。

『いや…そんなに謝らなくても』

『公園でのことも…』

『え…?』

『私が生意気にも一人で公園のゴール使ってたから…
追いかけてきてたんですよね…?』

『え!?』

『…え…違うんですか?』

『誤解だ!!というか、そんな事で追いかけるかよ!!』

『そ、そうだったんですか…良かった…』

少女がホッとしたように頬を緩めて笑う。

『(近くで見てもやっぱ…可愛いな)』

『じゃあ何故追いかけてたんですか?』

『えっ!?そ、それはだな…!!』

一目惚れしたなんて本人に直接言えるはずもなく、露骨に慌てる三井。
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