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湘北高校でつかまえて【SLAM DUNK】

第18章 言いたかった言葉


何だか最近モヤモヤして落ち着かない。
上手く説明出来ないが、気付いたら
アイツを探している自分がいる。
そうしないとアイツがどっかに行ってしまいそうで。

初めて出会ったのは小学生の頃。
俺が公園のバスケゴールで練習していたら、
遠くからアイツがこっちを見ていた。
それから知り合いになって一緒にバスケをするようになった。

三浦渚、俺の幼馴染み。
いつもオドオドしていて、心配性で、
だけどたまに少し強気になったり。
なんだかんだで隣にいると心地良くて。

そんな俺の平穏が壊れていくような気がした。

『三井先輩の教え方って本当にわかりやすいです!』

『フッ…そうだろうそうだろう!』

部活後、渚は三井先輩とよく練習をしている。
いつも帰りは俺の自転車の後ろに乗って、
無邪気に笑っていた渚。
そんな奴に教わらなくても、
バスケなら俺が教えてやるのに。

流川は体育館の外から、渚と三井の様子を見ていた。

『(楓くん…?)』

渚が流川の視線に気付き、振り返る。
流川はすぐにプイと顔をそらし、
自転車に跨り帰っていった。

『あの、三井先輩』

『ん?どうした?』

『今日はちょっと練習中止にしてもらってもいいですか?』

『ああ、別にいいけどよ、何か用事か?』

『はい、そんな感じです』

『そっか、じゃあな』

『お疲れ様です』

渚はそう言うとすぐさま着替え、ある場所へと急いだ。
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