第4章 約束。
しばらく必死で走っていると、
葵がコケたような音がした。
うめき声のような叫び声のような…
なんとも言えない声を出しながら葵はのたうちまわっていた。
今しかない。
なけなしの体力を一気に使い
加速をする。
角を曲がった。
「!!!!!!」
コンビニだ!!!!
あそこに逃げれば!!!!!!
琴乃は最後の力を使い果たし、
コンビニへと逃げ込んだ。
ほぼコケるように店内に入店する。
ギョっとした様子で
店員や店内の客が琴乃を見つめる。
でも、もう立ち上がる体力すら、
今はないようだった。
誰かが、琴乃の方へと駆け寄ってくるのがわかった。
「おい、大丈夫か!?」
その声に顔を上げる。