第4章 約束。
「どうして!?ねぇ!?どうして逃げるの!?琴乃ちゃんは葵のお友達なのに!?どうして?どうして?ねぇ!?どうして?ハハハハハハハハハハハハ!!!!どうして!?おかしいよ!?どうして!?どうして!?キャハハハハハハ!!琴乃ちゃん待ってよ!!!!!追いかけっこ!!??葵と追いかけっこしたいの??キャハハハハ!!!琴乃ちゃん待ってよ!!!!!ねぇ、琴乃ちゃん!待ってよ!!!!!キャハハハハハ」
その声を聞きながら
琴乃は必死でずっと同じような住宅街を駆け抜ける。
どうしてだろう?
どうしてこの住宅街から出られないのだろう?
どうして?
いろいろな事がありすぎて
まともに頭が回らない。
体力も精神力も尽きてしまいそうだった。