第4章 約束。
葵の部屋につくと、
葵は優しく琴乃の背中を撫でた。
「よしよーし。何があったの?聞かせて?」
葵にそういわれて、琴乃はぽつりぽつりと
昨日からの事を話し始めた。
自分自身、まだ頭の整理が出来ていないせいか、
内容はほぼ支離滅裂でただ吐き出したいだけ吐き出した。
にもかかわらず、
葵はただひたすら『うんうん』と聞いてくれた。
なんだかそれにすごく安心した。
一通り話すと、
ものすごくスッキリしたからか、
突然お腹が空いてきた。
みっともないぐらい大きな音で
お腹が鳴った。
「あ!琴乃ちゃん!今晩はうちでご飯食べて行きなよ!ってか、うちに泊まって行きなよ!」
葵は目を輝かせてそう言った。
「…うん。」
琴乃が頷くと、
葵はさらに喜んだようだった。
「絶対だよ!約束だよ!ぜぇーったいね!」
「わかってるってばー!てか、怖くて家…帰れないし…ありがたい。ありがとう。葵。」
琴乃がそういうと、
葵は嬉しそうにはにかんだ。