第3章 秘密。
なんで?
なんで、母が?
震える手で琴乃はそのメールを開いた。
件名:昨日の件です。
内容:昨日はありがとう。
とても楽しかったです。
まさか、娘があんなに早く
帰ってくるとは知らず、
途中で終わらせてしまってごめんね。
また次は最後までしようね。
ところで、昨日の件がもしかしたら
娘にバレたかもしれません。
何か娘に聞かれたらソレとなく
誤魔化していてください。
こちらでも何とかします。
また、優斗くんとエッチできるの
楽しみにしてるね。
希恵。
頭がハテナでいっぱいになった。
これがどういう状況なのか理解できなかった。
というか、頭でわかっても心が理解しようとはしなかった。
母の不倫相手が優斗…?
…なんで?
嘘だ。
絶対違う。
これは夢だ。
ありえない。
ありえないよ。