第3章 秘密。
昨日の教訓から、
見てもろくな事はないってわかっているのに、
いざ、見れる状況なんじゃないかって思うと、
見たくなってしまう。
琴乃は考えた。
優斗の家から一番近いコンビニは歩いて3分ほど。
そこから買い物をして戻ってくるのに15分もかからない。
それじゃ時間が足りない。
「私、Sマート限定のお星様ゼリーが食べたい。」
琴乃がそういうと、優斗は眉をひそめた。
「Sマートって…こっから片道30分以上あんだけど…それじゃないとだめ?」
優斗はすごく嫌そうだった。
でも、琴乃は首を縦に振った。
「…はぁ。わかった。行って来るよ。」
優斗は小さく溜息をつくと、
琴乃の頭を優しく撫でると、そのまま財布を持った。
「一応鍵、掛けていくから。ピンポンなっても居留守してていいからね。じゃ!いってきまーす。」
琴乃は優斗を見送ると、
ポケットからメモを取り出した。