第3章 秘密。
しばらく、本当に見るべきか見ないべきか
心の中で葛藤が起きていた。
が、琴乃はノートPCを開けると、
電源を入れた。
恐らく優斗は1時間は戻ってこない。
大丈夫。
何があってもきっと
その頃には冷静になりきれているはず…。
ログイン画面が表示される。
琴乃はそのメモに書かれたIDとPWを入力する。
しばらく認証画面が続いた後、
その画面はホーム画面へと移行した。
ドキドキとした。
ホーム画面はきれいに整理されていた。
ゴミ箱フォルダにも何も入っておらず、
インターネットの履歴もきれいに削除されていた。
…なんだ。
なんもないじゃん。
ほっと溜息をついた。