第3章 秘密。
「…ん?何これ…?」
優斗はじっとそのブログを読み始めた。
「何このブログ。めっちゃ気持ち悪りぃー。やっぱ女って怖ぇーな。」
優斗はそう言うと
琴乃の方をじっと見つめた。
「あ。で…昨日、希恵(キエ)さん…あ、琴乃のお母さんが…って話しの続きは?」
「これ。お母さんかもしれない。」
琴乃がそういうと、
優斗は驚いた顔になった。
「いやいやいや。ないでしょ!てか、それだけ?」
優斗はヘラヘラと笑うと
『それだけ?』と言い放ったのだ。
「…それだけ…?ってひどくない?」
琴乃はむっとした。
「え?あ、いや、…ごめん。」
優斗はバツの悪そうな顔をした。
私はこんなに悩んでいるのに、
他人にとっては『それだけ』の事なのだろう。
なんだか思わず溜息がでた。