第3章 秘密。
「ねぇ、優斗の秘密も知りたくない?」
「ないです。」
琴乃がきっぱりとそういうと、
彰人はまたヘラヘラっと笑った。
「まじかー。でも、その反応はやっぱり、なんかお母さんの秘密あったの?」
彰人は嫌なぐらいニヤニヤと笑う。
「関係ないです。」
「あいつの入ってるサークル。何のサークルか知ってる?」
彰人はそう琴乃に尋ねた。
「えっと…スポーツ愛好会…みたいな名前の・・・いろんなスポーツをみんなでするサークルって言ってた…。」
「そう。いろんなスポーツをね?」
そう言いながら彰人はクスクスと笑っていた。
「あなただって!同じサークルなんでしょ?何なんですか!?」
琴乃がそういうと、
彰人はニッコリと笑った。
「これ、あげるあいつのPCのパスとID。きっと面白いものが見れるよ。んじゃ、またね。琴乃ちゃん。」
そういうと、彰人は琴乃の手に一枚のメモを握らせた。