第2章 憎悪。
胃から吐しゃ物を出していると、
メッセージが来た事を知らせる受信音が鳴った。
彰人からだった。
『ね?面白い事あったでしょ?』
何で知っているんだろう?
今日はじめて会ったはずなのに…
"コンコン"
急にトイレのドアを叩かれ心臓が縮み上がった。
「琴乃ちゃん、大丈夫?」
優しい母の声だった。
「うん。」
「ご飯出来たから。食べにいらっしゃい。」
「うん。」
あのブログの主が母と決まったわけじゃない。
きっと偶然に違いない。
琴乃は…
昔から母に愛されている…。
そうに決まっている。