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黒子のバスケ*Short Stories

第9章 つよがり*火神*


「俺さ、お前に甘えてた。涙目になってるのに必死に笑顔作って送り出してくれたお前を強いなって思った。応援してくれてる気持ちを無駄に出来ないって夢中になりすぎた。…寂しくないわけねーよな。」

「寂しいよ…出来ればもうちょっと連絡してほしいな。電話もしていい?」

「モチロン。」

心がどんどん暖かい気持ちで満たされていく。

私の強がりがどんどん溶かされていく。

会えないからこそ、もう少し素直に気持ちを伝えよう。

くすんだように見えていた指輪が、また柔らかく輝きだした。

「退院したらお前の好物作ってやる。だから、早く元気になれ。」

「大我に会えたから、もう元気だもん。」

「なんだ、それ。」

貴方が側にいるだけで、私は簡単に元気になれるんだよ。
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