第7章 Rainy Day*黒子*
…ピンポーン。
インターホンがなって、お母さんが応対してるみたい。
何か話し声が聞こえる。
ん?足音が部屋の前で止まった。
…トントン。
「名前、ボクです。入りますよ?」
ドアがゆっくり開くと、そこには水色の髪をした大好きな彼がいた。
「…テツくん。びっくりした。」
「電話したんですけど出なかったので、直接来ちゃいました。学校休むくらい酷いんだなと思って。」
彼は心配そうな表情をして、私の隣に正座する。
「…テツくん。頭、痛いよー…。」
私はテツくんの肩に頭を乗せて、もたれかかった。
「名前、こっちに頭置いてください。」
彼はぽんぽんっと自分の太股を叩いた。