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黒子のバスケ*Short Stories

第7章 Rainy Day*黒子*


「苗字さん、具合悪そうですけど大丈夫ですか?」

隣の席の黒子くんが気にかけてくれた。

「雨の日は決まって具合が悪くなるの。だから雨って苦手なの。」

私は教室から降り続ける雨を見ながら呟いた。

大抵の人は「何それ!」とか「大変だねー。」とか言うのに、彼は違っていた。

「そうなんですね…。それは苗字さんが人よりも繊細だからじゃないですか?」

「私そんなにか弱くないよ?普段はがさつだし。」

「人よりも感覚が研ぎ澄まされているという表現が合っているかもしれません。無理しないで下さいね。」

ちょっと驚いた。

そこまで真剣に考えてくれる人もあまりいなかったし、この人すごいなって純粋に思った。

そこから、黒子くんは私にとって特別な存在になった。




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