第5章 二人の夢*黄瀬*
「名前っち、おめでとう!!」
そういうと彼は、私の頭をよしよししてくれた。
!!!!
体が火照る。
夜で良かった。きっと私今顔が真っ赤になってる。
「ちょっと寄り道して行かないっスか?」
そう言うと近くの公園に案内された。
ベンチに並んで座って、黄瀬くんがくれたジュースを飲みながら二人でまったりとした時間を楽しんでいた。
「…黄瀬くん。本当にありがとう。今日のシュートは黄瀬くんがいなかったら、絶対打てなかったよ。」
「…俺はあくまで一緒に練習しただけっスよ。頑張ったのは名前っちでしょ?もっと自信持って下さいっス。」
「あ、でもまだお礼もらってなかったっスね?階段のやつ。」
「あぁ!そうだったね!何がいい?私に出来ることなら何でもやるよ?」
「名前っちが試合で3P決めたら言おうと思ってたんスけど…。」
黄瀬くんが視線を私に向ける。
「…俺は名前っちが好きっス。これからも俺と一緒にいてほしい。これが俺のお願いっス。」