第5章 二人の夢*黄瀬*
「…えっ!?」
「気付いてなかったんスか?好きじゃなきゃ毎日自習練付き合わないっスよ。」
心のどこかでは少しだけ期待してた。
だけど自分に自信がなくて、すぐにその期待を否定していた。
「私他の女の子みたいに小さくないし、可愛くないよ?」
黄瀬くんはぎゅっと私を抱き締めた。
「身長は関係ないっス。頑張り屋なところとか、たまに見せる笑顔とか可愛くてしょうがないっスよ。」
私あなたが隣にいてくれたら、もっともっと頑張れる。
もっともっと笑顔になれる。
「名前っち、俺のお願い叶えてくれるっスか?」
黄瀬くんは真剣な眼差しで私を見つめた。
「もちろんです。私もあなたが大好きだから!」
二人で交わした日本一の夢。
これからも一緒に目指していこうね。