第5章 二人の夢*黄瀬*
試合終了後。
ミーティングを終えて、携帯を開くと一通のメールが届いていた。
「全国決定おめでとうっス!最後の3P本当すごかった!今日一緒に帰りませんか?」
見に来てくれてたんだ!
一番結果を伝えたかった人。
ありがとうを伝えたい人。
そして、特別な存在の人。
「ありがとう!黄瀬くんのおかげだよ(*´∀`)一緒に帰ろう!」
メールを返し、私は一つの決心をした。
…言おう。
モテる彼に選んでもらえる勝率は今日の試合より低いと思う。
だって小さくて可愛らしい女の子はたくさんいるもの。
それでも彼には感謝してもしきれない。
例えダメでもいいから。