第49章 ボーイズトーク*黒子*黄瀬*伊月
<伊月>
「二人ともー!もうすぐ俺らの番っスよ!」
黄瀬が足取りも軽やかに二人のもとに戻ってきた。
体を解しておこうと、各々ストレッチに取り掛かった。
「彼女さん来てくれてよかったですね。」
「うん!さらにやる気になったっス!…ところで、伊月さんってそういうのはどうなんスか?」
「え?俺?」
「はい!伊月さん残念だけどイケメンだし、絶対彼女いるんだろうなって思ってたっス。」
「モデルに言われても嫌みにしか聞こえないけど。…そろそろ来るはず。…あ。ごめん、コートで合流しよう!」
突然伊月は何かに気付いたように立ち上がり、走り去ってしまった。
「珍しいっスね。なんか落ち着いてるイメージがあったんスけど。」
「黄瀬くん、あっち見てください。」
黄瀬は黒子が指差す方向に目をやった。
「あ!」