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黒子のバスケ*Short Stories

第48章 君色*黒子


待ちに待った日曜日。

いつもとは違う、私服に身を包んだ名前に思わず見とれてしまった。

「名前の私服姿はやっぱり可愛いですね。」

すると、いつもは恥ずかしがって拗ねてしまう彼女がふにゃっと表情を緩めて頬を染めた。

「…テツくんと私服でデートするの久しぶりだから、頑張っちゃった。」

「…君こそそんなこと言うのはずるいですよ。」

「テツくん顔赤いよ?」

そんな嬉しいこと言われたら、照れてしまうのは仕方ないでしょう?

隣を歩く彼女にそっと手を差し出して。

僕の手を彼女がきゅっと握り返して。

いつも帰り道でやっていることと同じなのに、今日はずっと鼓動が速くなる。

彼女が隣にいる時の、この暖かくてふわふわした雰囲気がすごく好きだ。

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