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黒子のバスケ*Short Stories

第48章 君色*黒子


「来週の日曜日練習オフになったんですけど、名前が良ければどこかへ出掛けませんか?」

「えっ!本当に!?やった!」

ぱぁっと笑顔を咲かせて、はしゃぐ彼女がとても可愛らしかった。

「どこか行きたいところはありますか?」

「え?私が決めていいの?」

「はい。いつもバスケをしたいっていう僕のお願いを聞いてくれてますから。こういう時こそ名前のお願いも叶えたいです。」

いつも部活ばかりで中々一緒にいてあげられない。

それでも、「夢中になれることを頑張るテツくんが素敵だと思うから。」と優しい言葉をかけてくれる彼女にはいつも感謝している。

「テツくんは優しいなぁ…。うーん…、じゃあ駅前通りにお買い物に行きたい!いいかな?」

「もちろんです。僕は君といられればどこでも楽しいですから。」

「…さらっとそんなこと言われると照れる。」

「僕は冗談は苦手だって知っているでしょ?」

「…テツくんずるい。」

ちょっとむくれる顔も何だか幼くて好きだって思っていることに彼女は気付いていない。
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