第47章 1st Anniversary*高尾*
いつも通りに朝練に励んで。
…くそぅ、バスケをしている和くんはやっぱり格好よくて悔しい。
いつも通りに緑間くんをからかって。
「真ちゃん、手に持ってんのって…。」
「今日のラッキーアイテムなのだよ。当たり前のことを聞くな。」
「ブフォッ!!お風呂用のアヒルちゃんって!何そのミスマッチ!!」
和くんがツボにハマって大笑いするから、私もつられて笑ってしまった。
いつも通りに授業を受けて。
「高尾、起きんか!」
あ、また居眠りしてる。
いつも通りにまた部活に励んで。
「高尾ー、お前今日授業で居眠りしてたらしいな?校庭10周走ってこい。」
「ギャホッ!!マジっすか!?」
…まぁ、自業自得ですね。
いつものように一日が終わろうとしてる。
私から切り出すのは、何だか恥ずかしいしタイミングを間違えてしまいそうで。
朝に話を逸らされたのが少しひっかかっていたのもあって、結局言えずじまい。