第47章 1st Anniversary*高尾*
「おはよう、和くん!」
「おっはよ!名前ちゃん!」
いつもの朝。
待ち合わせをして、一緒に朝練に向かう。
いつも通りの一日の始まり。
だけど、今日は特別な日。
「和くん、今日ってさ…。」
さりげなく、彼に話題を振ってみる。
「今日おは朝の占い俺2位で、名前ちゃん1位だったぜ?マジすごくね?」
「そうなんだ…。今日は見逃しちゃったんだよねー…。」
え?
覚えてないの?
それともわざと?
…今日で付き合って1年なんだよ?
何となく、和くんが切り出してくれるような気がしていて。
プレゼントを渡そうとしていた手をまた元の場所に戻した。