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黒子のバスケ*Short Stories

第45章 9月9日*桜井*


9月9日お昼休み。

いつものように中庭のベンチで良くんが作ってくれた可愛らしいお弁当を頂く。

「今日はくまさん!一段と可愛いお弁当 !食べるの勿体ない…。」

「ふふっ!今日はちょっと気分が良かったのから頑張っちゃった。食べて食べて!」

「うん!美味しい!」

私が満足そうにお弁当を食べるのを見ながら、彼もにこにこしながらお弁当に手をつける。

本当は今日くらい私がお弁当作りたかったけど、さつきほどではないけど料理はあんまり得意じゃない。

…部活だと邪魔されちゃいそうだし、今しかない。

「良くん。」

お弁当を食べ終わって、落ち着いたタイミングで彼の名前を呼んだ。

「ん?何?」

「…あの、これ……。」

私は一つの紙袋を彼に手渡した。

「お誕生日おめでとう!」

今日伝えなければいけない言葉を口にすると、彼は澄んだ瞳を見開いてから満面の笑みを浮かべた。

「名前ちゃんありがとう!…僕、朝から期待してワクワクしてたんだよ。…中身見てもいい?」

「うん!…気に入ってもらえるかわからないけど…。」
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