第39章 夏の終わり*高尾*
翌日。
13時に駅で待ち合わせ。
「名前お待たせ!…てか、久しぶりの私服めっちゃ可愛いんですけど!」
「ありがとう…。これ新しいワンピースなんだ!」
いつかデートの時に着ようと思っていたギンガムチェックのワンピースに初めて袖を通した。
髪型や服装によく気がつき褒めてくれるのは、和成の素敵なところ。
「そういえば今日どこ行くの?」
「んー?内緒!着いたらわかるよ。名前も知ってるところ。」
まぁ、和成のことだからおかしなところには行かないだろうな。
「とりあえず昼飯食いに行こうぜ!」
彼は自然に私の手を取り、きゅっと握ってくれた。
「こうしてねーと、名前すぐ迷子になりそうだしな!」
「ちょっと!」