第38章 8月31日*青峰*
窓の外を見ると、日が沈みかけ薄暗くなっていた。
私は大輝の様子を見ながら、本を読み彼が起きるのを待っていた。
「……名前。」
「あ、大輝おはよう。具合どう?」
「だいぶ楽になったわ。あー、腹減った。」
念のために熱を測ってもらうと、36.5℃。
「さすが野性児…。」
「バカにしてんのか、おい。」
すっかり元気になった彼におでこをぺちん!と叩かれた。
「ごめんって!普通にご飯食べれそう?」
「おう。」
「じゃあ用意してくるから、着替えて待ってて?」
彼が寝てる間にほとんど用意は済ませてしまっていたけど、最後の仕上げがまだ残っている。