第4章 君と僕の関係*伊月*
「名前ちゃん、久しぶりねー。ゆっくりしていってね!」
俊くんのお母さんがお茶とお菓子を出してくれた。
「ちょっと落ち着いてきたからさ。ちゃんと話そうと思って。」
俊くんが真っ直ぐな眼差しを向ける。
もしかしたら…好きな子の話?
彼女が出来たとか?
気になる子がいるとか?
…どうしよう。
「俺さ、名前のこと好きだ。」
えっ!!!!
「今までは嫌いだったの?」
ちょっと誤魔化すように聞いてみた。
「だって幼なじみでしょ?」
…お願い。
「幼なじみ」としてでもそばにいさせて。