第4章 君と僕の関係*伊月*
「そうじゃない。」
俊くんは私の手をそっと握り、言葉を続けた。
「女の子として好きだよ。だから俺の彼女になって下さい。」
真剣な眼差し。
握った手が熱い。
色白の肌も真っ赤になっている。
…こんな俊くんの顔見れば、この言葉が本当だってすぐわかる。
「俊くん、ありがとう。大好き。これからも私と一緒にいてください。」
「あぁっ!もう!…可愛すぎるだろ!」
そう言って強く私を抱き締めた。
「名前のそばにいると、本当に安心するんだよね。」
今まではただの「幼なじみ」。
今からは「恋人同士」。