第4章 君と僕の関係*伊月*
そう言うと、俊くんは頭を私の肩に乗せた。
そして、糸が切れたようですぐに涙を流した。
「…っ。うっ…くっ…。」
私は俊くんの頭を撫でながら、呼吸が落ち着くのを待った。
昔から俊くんはいつも私を励ましてくれた。
中学の部活の試合で負けて泣いた時は、真っ先に駆けつけてくれた。
悩んでいる時は、たくさん考えたダジャレで和ませてくれた。
俊くんが頑張っていたのは誰よりもわかっている。
だから下手な励ましは余計に彼を傷つけると思った。
今度は私が彼の支えになりたい。
「名前、ありがとう。もう大丈夫。」
俊くんは目を赤くして、少しだけ微笑んでくれた。