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黒子のバスケ*Short Stories

第1章 大きな一歩*伊月*


入学したばかりの頃、掃除当番でごみを捨てに行った時に体育館の前を通りかかった。

ボールのドリブルの音。
気合いが入った掛け声。
ふと見るとバスケ部の練習中だった。

「何かに夢中になれるって…青春だな~。」

そんなことを呟いた時に、私の瞳は捕らわれた。

綺麗。

初めて男の人にそう思った。

一瞬にして、恋に落ちた。

動機は不純だったけど、バスケ部に入って本当に良かった。
部員は皆バスケが大好きで、日本一を目指していつも全力で頑張っている。
そんな皆のために自分も役に立ちたいと、マネージャーの仕事にも精力的に取り組んでいた。
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