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黒子のバスケ*Short Stories

第32章 可愛い顔して*桜井*


今日も部活が無事に終わって、日誌を書いたりコートのモップ掛けをしたりして忙しなく動いていた。

一緒にマネージャーをやっているさつきは監督とキャプテンと次の試合の対策会議中なので、今日は一人で片付け。

自主練をしている桜井や若松先輩、諏佐先輩を横目にボール磨きに徹していた。

いつも可愛い桜井だけど、3Pシュートを打つ姿は格好いいなと思う。

ふと気付くと、ドリブルの音やシュートの音が消えていた。

「苗字さん、お疲れ様です。僕たちが最後ですよ?」

桜井の声で我に返った。

「うわぁ!完全にボール磨きに集中してた!」

「邪魔してしまってスミマセン!終わりましたか?」

「うん。これでラスト。」

最後のボールをカートに戻すと、彼は倉庫までボールを運んでくれた。

「桜井ありがとう!ボール重いから助かっちゃった。大好き!」

「え!?」

彼は目をぱちくりさせて、私を見つめている。

「どうしたの?あたし何か変なこと言った?」

彼の驚く様子に疑問を感じ、率直に尋ねた。

「いえ…。何でもないです。…スミマセン。」

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