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黒子のバスケ*Short Stories

第31章 不器用故に*花宮*


入学してしばらく経ったある日。

中学の部活の先輩とばったり廊下で出くわした。

「名前ちゃんやん。久しぶりやなー。」

「今吉先輩!お久しぶりです。そういえば先輩も桐皇でしたね!」

「花宮は元気にしとる?ワシが卒業してから中々中学に顔出せんかったからなぁ。」

今の私には突き刺さるような質問。

「…わからないです。最近会ってないですし、なんか嫌われてしまったみたいで…。」

顔がこわばってしまって、上手く笑えないことが自分でもわかった。

「花宮が?…ふーん。そういえば名前ちゃん部活はもう決めたん?」

「まだです。今吉先輩はバスケ部ですよね?」

「ワシ今副部長やってるでー。もし決まってなかったら、またマネージャーやらへん?」

昔、まこに「今吉先輩は腹黒いから気を付けろ。」ってよく言われたな。

私は今吉先輩が人の気持ちを分析するスペシャリストなところは逆に色々相談しやすくて好きだけど。
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