• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories

第31章 不器用故に*花宮*


中学の途中で避けられるようになり、「バカ」とか「トロい」とか貶されるようになった。

何でも出来てしまう格好いいまこはずっと私の憧れだった。

憧れの人に責められるほど辛いことはない。

「ねぇ、まこ!あたし何か悪いことした?…謝るから。」

「うるせぇな。お前みたいな女が近くにいると迷惑なんだよ!」

これ以上嫌われるのが恐かった。

だから進学先を尋ねることも出来ず、私は結局家から近い桐皇学園に進学した。

彼が霧崎第一高校に行ったと知ったのは、母親づてに聞いた時だった。

生活時間も全く違うらしく、家が近所でも偶然会うことはなかった。



/ 445ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp