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黒子のバスケ*Short Stories

第29章 図書室にて。/黒子*緑間


あの水曜日から7日が過ぎた今日。

今日は彼女の本の返却日。

何故かそわそわとしてしまう。

「黒子くんこんにちは!」

心のどこかで期待してた彼女が現れた。

「苗字さん、こんにちは。本はどうでしたか?」

「すっごく良かった!続きが気になって結局一気に読んじゃった!なんか共感できるところも多かったし…感想文もいつもより書きやすかったよ。」

自分が好きな本を気に入ってもらえることがこんなにも嬉しいなんて。

「良かったです。安心しました。」

「それで…お礼といっては大したものじゃないんだけど…。」

そう言うと彼女は持っていた紙袋を僕に手渡した。

「レモンのはちみつ漬けなんだけど、部活の後にでも食べて?」

明らかに運動をしている人向けの差し入れだった。

「…僕、運動部だなんて言いましたっけ?」

「この前委員会の後に体育館の前通ったら、黒子くんがバスケしてるの見かけたんだよ。」
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