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黒子のバスケ*Short Stories

第25章 香る。/実渕*氷室*火神


<氷室>

部活が終わり、体育館の片付けをしている時。

「なんか雨の匂いがする!」

外を見れば雨一つ降っていない晴空。

「名前の気のせいじゃない?」

そう口にした瞬間。

ぽつりぽつりと滴が落ち、瞬く間にシャワーのような雨が降り出した。

彼女はどうやら人より匂いに敏感らしい。

敦はいつもお菓子を食べているからか、「甘いチョコみたいな匂い」。

岡村先輩の匂いは「男くさい…」と言っていた。

たまに人とすれ違った時にも、こんなことを言う。

「今の女の人すごく女子っぽい香りした!」

だけど何故か彼女が褒めるのは同性ばかりだった。
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