第24章 繋ぐ。/赤司*緑間
<緑間>
「なーなー、真ちゃん。名前ちゃんとどこまでいった?」
部活の休憩中、隣でスポドリを飲む高尾に問い掛けられた。
「…どこまで、というのは何なのだよ。」
「うーわ、鈍いねぇ。そうだな…。例えば、手は繋いだ?」
「いや。繋いでいない。」
「はぁっ!?もう付き合って1ヶ月は経ってるだろ!」
名前はバスケ部のマネージャーだ。
常に部員のことを思い、ひたむきに努力する姿勢に惹かれた。
付き合いを始めてから、毎日一緒に登下校している。
「…どうやって触れていいのかわからないのだよ。」
(あーらら、真ちゃん赤くなってかーわいー!)
「名前ちゃん、待ってると思うけどねぇ。」
ふとスポドリの補充をする名前の方に視線を移すと、彼女は俺に気付きにこっと笑ってくれた。