第23章 恐がる。/木吉*笠松*火神
<笠松>
夏の合宿の恒例行事。
近くの山での肝試し。
男ばかりだから、基本的には一人で順路を進んでいく。
しかし今年は…。
「笠松先輩よろしくお願いします。私本当にこういうの苦手なので…。」
「あー!名前っちのペア笠松先輩っスか?」
「羨ましいぞ!女の子と二人で歩けるなんて…。」
マネージャーとして苗字がいるので、さすがに女の子を一人で行かせるわけにいかない。
ということで、一人だけペアになっていくことにした。
(森山の何やら下心が見える発案)
くじ引きをし、相手になったのは俺。
…どうしたらいいかわからない。