第20章 Good Luck*緑間*
「明日部活が始まる前に少しだけ会えないかな?渡したいものがあるんだ。」
緑間くんにメールを送った。
一日早いけど直感で行動してみた。
ちゃんとラッキーアイテムも用意した。
私は待ち合わせした公園で彼を待つ。
すると大きな紙袋を持った彼が現れた。
「すまない。待たせてしまったな。」
「ううん。私が無理言って来てもらったから。朝早くにごめんね。」
「いや、構わない。」
「あのね、これを渡したくて…。」
私は鞄から小さな包みを取り出して彼に渡した。
「…開けていいのか?」
「もちろん。」