第20章 Good Luck*緑間*
期末テストが終わり、頑張った甲斐があり学年順位が大幅に上がった。
クラス順位はやっぱり緑間くんには敵わなかったけど。
私の中でずっと引っ掛かっている言葉がある。
「お前の努力は認めているのだよ。」
彼と教室で偶然会ったのはあの日が初めて。
確かにそれよりも1週間以上前から教室に残って勉強してたんだけど、どうして彼はそれを知っていたの?
「あ。明日のラッキーアイテム何だったかな?」
携帯でおは朝の占いをチェックする。
「明日の射手座のラッキーアイテムは…花束?造花じゃだめかな。蟹座は…メガネケースか。」
ラッキーアイテムの後に一言アドバイスが書いてあった。
「射手座のあなたは勘が冴え渡る日!直感で行動しても吉!」
占いを全部信じる訳じゃないけど、私の勘は当たっているんじゃないかな。
もしかしたら私と彼は同じ気持ちかもしれない。