第19章 一筋の光*青峰*
翌日、私は夕の家を訪れた。
「名前ちゃん、夕に会いに来てくれてありがとう。」
夕のお母さんに部屋に案内された。
遺影の前に座り、両手を合わせた。
彼に伝えることはたくさんあった。
「名前ちゃん、どんなことを伝えたの?」
一緒にお茶を飲みながら、おばさんと話していた。
「おばさん、私好きな人が出来たの。もちろん夕のことを忘れた訳じゃないよ?一緒に生きていくつもり。」
「そうね…。夕は名前ちゃんのこと大好きだったから、あなたの幸せを願っていると思うわよ。私もずっと夕を想っていてくれとは言わないわ。だけど、忘れないであげて。」