• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories

第19章 一筋の光*青峰*


翌日の昼下がり。

私は学校の屋上のあの場所にいた。

「名前、なんだよ話って。」

そう。私は大輝くんを呼び出した。

「あのね。」

そう言って私は右手の甲を彼に向けて見せた。

「お前…指輪は?」

「お家に置いてきた。自分の気持ちに正直になろうと思って。」

指輪を外すこと。

それは自分の気持ちにけじめをつけた証。

区切りを付けた証でもあった。

「私、大輝が好きなの。だから私とこれからも一緒にいてほしい。」

調子がいいこと言ってるのわかってる。

自分勝手なことして、彼のこと傷つけたのに。

手足が緊張で震える。

「…わかってるっつーの。」

そう答えが聞こえてきたと同時に、彼は指で私の顎を上げ、自分の唇で私のそれを塞いだ。

「オレはお前のこと置いてかねーから。」
/ 445ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp