第18章 8月2日*火神*
「水戸部先輩、手伝ってもらってしまってすみません…。」
ぶんぶん、と首を横に振って、にこっと笑ってくれた。
やっぱり水戸部先輩は頼りになるな。
「あ、もうすぐ部活終わる時間ですね。片付けも終わったし、そろそろ戻りましょうか。」
体育館に戻ると、練習も終わり皆が片付けをしていた。
バスケットボールを運ぶ黒子くんが大我にぶつかった。
「いてぇよ!」
「すみません。でも火神くんの方が軽いもの持っているので、避けてもらえると有り難いです。」
また噛みついてる…。
私も体育館の片付けに戻った。
「…水戸部先輩と苗字さんが楽しそうに戻ってきたからって僕に八つ当たりしないでください。」
「ぐっ…!」