第17章 一日だけ*赤司*
征ちゃんのお家に荷物を置かせてもらって。
夜から出店が出るというので、それまで京都の街を案内してもらうことになった。
お寺巡りをして、征ちゃんが好きな美味しい湯どうふを食べて、和スイーツも堪能した。
「うーん!色んなところ行けたし、美味しいものも食べれたし満足!」
「名前、満足するのはまだ早い。…さて、そろそろかな。」
すっと立ち上がり、私の手をとり歩く征ちゃんは王子様みたい、なんてね。
歩いていくと、1件の古風な建物の前で止まった。
「征ちゃん、ここ何のお店?」
「入ればわかるよ。さぁ、行こうか。」