第17章 一日だけ*赤司*
待ちに待った週末。
朝早く新幹線に乗り、彼が待つ京都に向かった。
駅に着き、足早に待ち合わせ場所に向かう。
鼓動がどんどん速度を上げる。
「名前」
振り向くと、そこには深紅の髪に赤と金の瞳が光る彼がいた。
「…征ちゃん!久しぶり!」
「久しぶりだな。…見違えたよ。」
彼は私をいとおしげに見つめて微笑んだ。
「会いたかったよ。」「あぁ。僕もだ。」
久しぶりの征ちゃん。
以前より少し大人びた彼にまたドキドキさせられた。
征ちゃんのお休みは今日だけ。
明日の朝には私はまた東京に戻る。
タイムリミットまであと24時間。